この作品を読む前に、あずまきよひこ著「あずまんが大王」(発行・メディ
アワークス)を読むことをお薦めします。
 イヤ、読まないとぜってーネタ分かんないし(笑)


   えぴそーど00 『発端』

 草むらに全裸で倒れている惣太を少女は見つめていた。
(先程の変貌……そして、今のこの状態。……まさか)
 その後ろから相棒の男が現れる。
「フリッツ。……どうだった?」
「逃げられたよ。……まぁ、深追いもしたくなかったんでね」
「そう」
「しかし……えらい有様だな、おい」
 呆れ果てたと言わんばかりに飛び散った肉片の一つを爪先で小突く。
「やっぱ化けたか。そのガキ」
「……」
 この有様を見ればソレが人間の手によるものでないのは明白だった。
「で。始末するのか? 今ここで」
「どうしたものかしらね。さっきまでは、どうであれ……今は人間よ。彼」
「なんだと? どういう事だ、モーラ」
 屈み込んでいた少女――モーラは立ち上がって惣太を見下ろす。
 忌々しげに。そして哀れみ、悲しむように。
「この子、……ヴェドゴニアだわ」
 
 

「…………」
「…………」
「ヴェドゴニアって、吸血鬼?」
「え? ヴェドゴニアはヴェドゴニアよ?」
「…………」
「…………」
「……ダンピール?」
「だからヴェドゴニアだって」
 

                         (投稿者:西山英志)


   えぴそーど01 『挨拶』

モーラ 「あ、あの……まだ小さいけど……あ、あの、よろしくお願いします」

 ゴン。(スレッジハンマーが足元に)

モーラ 「ふえ……」

惣太  「頑張れー!」
香織  「大丈夫よー!」
フリッツ「みんな、応援してるぞー!」

                     (投稿者:beakerさん)


   えぴそーど02 『理由』

惣太  「フリッツは何でハンターになったんだ?」
フリッツ「ヴァンパイアとか好きだからっ!
惣太  「……それじゃ、モーラは?」
フリッツ「これはこれでっ!
 

                        (投稿者:とーるさん)


   えぴそーど03 『身長』

モーラ 「フリッツ私の身長取った?」
フリッツ「え、あの……」
モーラ 「取ったのね?」
フリッツ「だから……」
モーラ 「かえしてー、かえしてくださいー」
惣太  「おー、困っとる困っとる」
 

                     (投稿者:beakerさん)


   えぴそーど04 『疑惑』

 疑われはじめている。自分でもわかる。
 沈黙を貫くのも限界、か。
 目の前にはパソコンがあった。
「これの履歴を見れば彼女が何を調べていたかわかる……」
 吸血鬼について検索してたらビンゴだな。
 

 ――検索結果

『拷問大全集』
『口を割らせるイロハ』
『絡め手で自白させる二十の方法』
『ザッツ色仕掛け』

 …………最後のは受けてみたいかも。
 

                     (投稿者:もりたとおるさん)


   えぴそーど05 『発見』

惣太  「なーなー、あれリァノーンじゃない!?」
フリッツ「え? ……おっ」
モーラ 「あ、ホントだ」
三人  「実在したのか……」

 してないと困ります。
 

                     (投稿者:beakerさん)


   えぴそーど06 『先輩』

惣太 「なんで子供が?」
モーラ「あなたはヴェドゴニアですね」
惣太 「え? そ、そうだけど」
モーラ「私はモーラ。ハンターやって十年です。モーラ先輩ですよ」
惣太 「モーラ……先輩」
モーラ「せんぱいだー(にへー)」
 

                     (投稿者:beakerさん)


   えぴそーど07 『体型』

「……んー」
 香織が何か考え事をしながら、下腹部を触っている。
「おい、香織。どーした?」
「あ、惣太。んー、ちょっとね」
 複雑な表情の、香織。
「もっとやせないといけないなー、と思って」
「お、ダイエットか?」
 そんな風に言う、俺を香織は睨み付ける。
「もー。……でも、理不尽よねぇ」
「何が?」
「例えば、同じモノを食べてたとしても」
「食べたとしても?」
 なんだか、香織のヤツの目が少し怖いぞ。
「……弥沙子やリァノーンは胸にカロリーがいっているのよ」
 ……そうなのか?
「んでもって、あたしの場合ハラにくるわけよ! あはははは! コイツはお
笑いよねぇ〜」
 あ、あのー、香織さん? もの凄く表情が怖いんですけど。あと落ち着け。

 ――で、そんなふたりのやりとりを。

「……わたしのカロリー……」

 複雑な表情のモーラが隠れて見ていることにふたりは気づいていない(笑)
 

                         (投稿者:西山英志)


   えぴそーど08 『同人』

 リァノーンは俺の手を引いて、下水管の中から引っ張り出す。
「いきましょう。はやく」
「い、行くって………どこへ?」

「こみ○」

 稚拙な発音とは言え………聞き間違えようはない。
 それでも俺は耳を疑った。
 こ、コミ○に行く?
「おたくのくらし、いまのじだい、みてみたいです」
「は、はぁ………」(汗)

 ひょっとして、2000年も前から、ヲタクって存在してたのかー!?
 

                       (投稿者:雅ノボルさん)


   えぴそーど09 『武器』

 モーラが地面におろした棺から取り出したのは……、
 
 

 巨大なスレッジ・ハマーだった。

「動くなよぉ、弾が外れるから!」
 

 元ネタ:SLEDGE HAMMAER! 邦題『俺がハマーだ!』
 

                         (投稿者:木公さん)


   えぴそーど10 『疾走』

 リァノーンの移送が行われると言う情報を耳にして、俺達は二手に分かれて
襲撃することになった。
 俺はデスモドゥスを駆って、モーラと行くことにした。
 そして――、
 

「……お、フリッツ。そちらはどうだった?」
 デスモドゥスに乗って隠れ家に戻った俺は苦虫を噛みつぶしたような顔のフ
リッツを見付けた。
「スカだ。どーやらそっちも……って、おいっ、モーラ?」
 リアシートに座って、ぶるぶる震えているモーラを見て、フリッツが驚いた
表情を浮かべる。

「そうた。とめてください、とめてください。もっと、ちゃんと」

 その瞳はとっても虚ろだったり。

「ごめんなさい。すみません。だめ、死にます。ああ――おかあさんが、おか
あさんが。逃げて――――ッ!!」
「わーッッ! モーラっ、モーラぁぁぁッッ!!」

 あー、チョイとデスモドゥスでスピード出しすぎたからなぁ……。
 

 この後。
 俺はフリッツに死ぬほど、どつかれまくった。
 五分後に復活したケド。
 

                         (投稿者:西山英志)


   えぴそーど11 『報酬』

モーラ    「塵は塵に、灰は灰にっ!」
キメラヴァンプ「ギャァァァァ……」
スポンサー  「うんうん、モーラは良く働くねえ。よし、君は二回目だし報
        酬アップだ!」
モーラ    「わーい、ありがとうございますー」
フリッツ   「……」
スポンサー  「じゃ、がんばって」
フリッツ   「……」
 

                     (投稿者:beakerさん)


   えぴそーど12 『映画』

 映画「捨て猫物語」を見に来た三人

フリッツ「面白かったなー」
モーラ 「うん、ちょっと泣いちゃった」
フリッツ「はっはっは、モーラ大人なのに泣いたー」
惣太  「でも後ろで見てたおっきなお姉さんもぼろぼろ泣いてたよ」
モーラ 「あはは、そうなんだ」
 
 

リァノーン「うぐっ、うえっ、ううっ、う、うっ……」←おっきなお姉さん
 

                     (投稿者:beakerさん)


   えぴそーど13 『制裁』

惣太 「畜生! 殺したくなんかない! 俺は吸血鬼を殺しに行きたくなんか
    ない!」
モーラ「落ち着いて。どうして行きたくないの?」
惣太 「頭が……頭が痛いんだ!」
モーラ「どうして頭が痛いの?」
惣太 「眠れなかったんだ」
モーラ「どうして眠れなかったの?」
惣太 「朝の五時まで『AIR』やってたから」

 この後、モーラの愛のハンマー制裁が加わる。

 元ネタ 私立T女子学園
 

                     (投稿者:beakerさん)


   えぴそーど14 『巣窟』

香織 「あのさー、軽音部はオタクの巣窟だって噂が流れているんだけど大丈
    夫?」
惣太 「なっ……滅相もない! 根も葉もないデマだ! ウチは先輩後輩問わ
    ず名前で呼び合う気さくな部なんだぞ!」
香織 「いや、あたしに言われても……」
白柳&鏡子「あれ? SOTAさんどうしたんですか?」
惣太 「あ、聞いてくれよ。KYOにHAKURYU!」

HAKURYU&KYO「うそー、何それー」
SOTA 「全く、この俺SOTAのどこがオタクだというんだ!」
香織 「…………」

 元ネタ 私立T女子学園
 

                     (投稿者:beakerさん)


   えぴそーど15 『決戦』

 クライマックスと思いねぇ。

モーラ 「今度の連休、みんなでここを襲撃しましょう!」
惣太(裏人格)「本社工場だ本社工場だひゃっほー!」
フリッツ「ヴェドゴニアめ」
惣太(裏人格)「なんだとぅ!? じゃあキサマは楽しみじゃないとでも言う
        のか!」
フリッツ「まあ少なくともそんなにはしゃぐ程ではない」
惣太(裏人格)「けっ! 大人ぶりやがって! もうあんたの瞳はハンターに
        なった頃の輝きを失ってしまいました!」

香織  「そこって話題のリァノーンって人のおる所やろ」
フリッツ「あー、あそこか」
モーラ 「そうですよ。もうそれはそれは恐ろしいらしいですよ(警備が)」
香織  「死んでまう人も多いらしいで」
モーラ 「おそろしいですねー」
フリッツ「へぇ……」
惣太(裏人格)「ほうら フリッツもワクワクしてきましたよー」
フリッツ「(ピクッ)」
惣太(裏人格)「あぁ見える見えるぞー、フリッツったら子供みたいに走り回
        っちゃって。
        そんなに走っちゃ あーほらこけた。泣かない泣かない」
フリッツ「変なもん見るな!」
 

 フリッツ、寝る前に最後の見直し。
 

フリッツ「……」
フリッツ「……」
フリッツ「あ! ここは絶対壊そう!(五十人程度でも殺るぞー、百人だとど
     うするかなあ)」
 

 そして当日

惣太  「(ちゃーちゃちゃー♪)はい!? え? 行けない!? 何で!?」



惣太  「熱!?」
フリッツ「…………」
 

香織・モーラ「えー!? 熱!?」
モーラ   「じゃあ中止にしてお見舞いに行きましょう」
惣太    「モーラ、その辺まだ子供だな」
モーラ   「え?」
惣太    「そんな事したらフリッツも気をつかうだろ? ここはフリッツ
       をほっといて十分破壊してくるのが正解!」
モーラ   「あ、そうか……」
ヴェドゴニア「ほら行くぞー!」
香織・モーラ「わーい!」
 

フリッツ  「今ごろみんな破壊しているのかなぁ……あ、でももしかしたら
       俺をびっくりさせようとしてお見舞いに来たりして……」
(ちゃー、ちゃちゃちゃちゃらー♪)
フリッツ  「はい」
ヴェドゴニア「もしもーし! 今から装甲車破壊するぞ! だから実況中継し」
(ブツッ)

(ちゃー、ちゃちゃちゃちゃらー♪)
フリッツ「はい……」
モーラ 「あ、フリッツ大丈夫? 熱は下がった?」
フリッツ「おう、だいぶ……」
モーラ 「だめですよー、うかれちゃって裸で寝たりするから めっ」
フリッツ「ちょ、ちょっと待てなんだそれは? 惣太か? 惣太が言ったのか!?」
 

 翌朝

フリッツ「おはよー」
モーラ 「あ、フリッツ治ったの? 昨日は残念だったわね、
     これおみやげ(ウピエルのギターとギーラッハの剣)」
フリッツ「ん? あ、ああ……おもしろかったか?」
モーラ 「え、えーと……(正直に楽しかったと言えばいいのかな、それとも
     ……)」
惣太  「いやもーサイコー!(ヴェドゴニア治ったし)」
モーラ 「あ」

惣太  「でもなー、傭兵が多くて参ったよなあ」
モーラ 「あ! そう、そうです大変でへとへとだったよー」
香織  「そーそー、特にあの装甲車一時間近く追い回しおったで」
惣太  「あんだけ狩ってあんな怖い思いさせられちゃ不条理だよなあ」
香織  「そーやもう、モーラちゃんがうるさーて」
惣太  「また、傭兵が泣き喚くしさー(命乞いで)」
香織  「あははは、あれ困るやんなぁ」
惣太  「いやほんと! 良かったね、来れなくて」
フリッツ「……」

フリッツ「キェーーーーーーーッ!!」
惣太  「わっ、フリッツが壊れた!」
 

                     (投稿者:beakerさん)


   えぴそーど16 『写真』

 イノヴェルチ幹部会議。

「では、今回の作戦はこの通りに……」

 そう言うとナハツェラーは席を立つ。
 相も変わらず何を考えいるか分からない喰えない表情を浮かべて。
 その時、
 ――ひらり、
 と、ナハツェーラーの服からなにかが落ちた。

「あ、ナハツェーラー様。なんか落ちましたよ」

 それを見付けた諸井霧江(貧乳)は手を伸ばして拾い上げる。

「……え? 写真?」

 しかもかなり美人の女性の写真だ。思わず見とれてしまうほどの。

「……だ、誰ですか? このひと?」
「マイワイフ」
「うそっ!?」

 驚愕の表情で写真とナハツェーラーを交互に見る、諸井霧江(貧乳)。

「えっ!? だって!? えっ」
「…………」
「こんな美人の……? えっ!?」
「…………」
「…………」
「え? ギャグ?」
「血ィ、吸うたろか?(怒)」
 

                         (投稿者:西山英志)


   えぴそーど17 『結社』

「あんたたちの言う、吸血鬼の味方をしてる連中の事なんだが、たしか、イノ
ヴェルチ……とか、言ってたよな」
「知りたいのか?」

 フリッツは、年代物の映写機をテーブルの上に置いた。何人かの、スーツ姿
の男達が談笑している映像が映し出される。見たところ、なんの変哲も無い光
景だ。
「これが一体…?」
「まぁ、見ろよ。」
 会談がつつがなく終わったらしい。男達は席を立ち……、

 背中越しに腕をまわしこみながら、握手を交わした。続けて、お互いに股の
間から腕を通して握手を始める。

「…なんだよ、これ。」
「秘密結社の挨拶さ。他にも、ズボンを足首までずりおろして、飛び跳ねなが
ら街を闊歩してるヤツがいたら、そいつは間違い無くイノヴェルチだ。」

 …ハンターって、大変だな。

 元ネタ モンティ・パイソン「フリーメイソンの見分け方」       
 

                        (投稿者:SOMさん)


   えぴそーど18 『初夢』
 

『香織の初夢』
 

 ぶいんぶいんぶいんぶいん(スレッジハンマー回転させて飛んでるモーラ)

香織  「モーラちゃんはなんでとぶのー?」
モーラ 「19歳ですけどー」

 モーラ着地。

モーラ 「香織もとびますか?」
香織  「え? とべるの?」
モーラ 「かしてあげます。タダで」
香織  「わぁー、これがあったらタダでとべるのね」

スレッジハンマー「どこまでもな」

香織  「…………」
モーラ 「さぁ、つけるとおにあいですよ」
香織  「え……あの……」
モーラ 「えー、いらないんですか? はやってるのに」

 かしゃかしゃ

スレッジハンマー「なんやっちゅーねん」

香織  (そうだ。モーラちゃんはアレにあやつられてるんだ)
    「モーラちゃん、たすけてあげる!」

 ガキン!

 とす……。

香織  「ああ!?
     ごめんモーラちゃん、外し方が間違ってた……。うう……。
     私なんかどっか飛んでいっちゃえ!」

 かしょん。
 ぶいんぶいんぶいんぶいん。

スレッジハンマー「どこいくのー?」
 

『フリッツの初夢』
 

ギーラッハ「すみません」
フリッツ 「いいっていいって、宿敵だろ!?」
ギーラッハ「姫様ー」
フリッツ 「なんでやねん!(ビシッ)
      なんでやねんなんでやねんなんでやねん(ビシビシビシッ)」
 

モーラ 「うわーん、とっても強くて(吸血鬼が)倒せませんでした」
フリッツ「俺は倒せたけど俺の負けでいいよ」
モーラ 「フリッツはやさしいですねー」
フリッツ「そんなことないって。ほら、よく見てごらん」
モーラ 「あ! 吸血鬼の中にキ吸血鬼が! すごすぎです!」
フリッツ「そんなことないって」
 

(惣太がデスモドゥスで疾走)

 ピューッ(フリッツ、それを平泳ぎ走りであっさり抜き去る)

惣太  「まけ……」
フリッツ「そんな、今日はたまたまツッコミが入らなかっただけ。
     それに速いっていっても車ほどじゃないさ。上には上があるんだ」

 いや、ちょっと待て。
 

『惣太の初夢』
 

モーラ 「惣太君にはかわいいネコをさしあげたい」
惣太  「うちはネコは……」
モーラ 「でも、このネコは捨てられたままにされたので大変なことになって
     ます」

 ナハツェーラーがいた。
 しかもなんか浮いてる。

惣太 (!?)
 

 とりあえずおさんぽ。しかも首輪付き。

ナハツェーラー「ネコ好きなのか?」
惣太  「うん」

 間。

ナハツェーラー「それじゃあお別れだ」
惣太  「えっ!? なんで!?」
ナハツェーラー「実はこう見えても俺はネコじゃない。
        モーラの父です。娘がいつもお世話になっております」

 ナハツェーラー、なんかどんどん上昇し始める。

ナハツェーラー「君は本当のネコを探すんだ。今の君には無理だが」
惣太  「え!? ど、どうすれば!?」
ナハツェーラー「俺に聞かれてもなぁー」
惣太  「ああ、待って!」
 

『夢』
 

 夕方、アジトのロビーにそれぞれ集まってくる。

モーラ 「あ、そういえば私、今年は初夢みれなかったです。残念ですよー」
フリッツ「そういえば、初夢にモーラ出てきたよ」
香織  「あ、私も」
惣太  「俺も……」
モーラ 「え? す、すごいです! 私はどんなでした?」

 フリッツ、得意げ。
 香織、悲しげ。
 惣太、そっぽ向き。

モーラ 「え? ど、どうしたんです?」
 

                       (投稿者:はむらびさん)


   えぴそーど19 『相乗』

 デスモドゥスでイノヴェルチへの襲撃の帰り(笑)にモーラと出会った。

「あ、惣太」
「よっ、モーラ。どこか行くのか?」
「ええ、ちょっと買い物に」
「そーか。あ、ちょうどイイや。乗っていくか?」
「うん」

 ふーら、ふーら……。
 ぐっしゃああああああああッッ!(←キメラヴァンプを轢いてミンチに)

「……私が運転するわ」
「それが、いいかもな」

 ふーら、ふーら……。
 どぐわっしゃあああああッッ!!(←どこぞの一般人を轢いてミンチに)

「やっぱり二人乗りはいけないわよね」
「そーだよなぁ」
 

                         (投稿者:西山英志)


   えぴそーど20 『試乗』

 バイクでアジトにやって来た惣太が、アジトの前でデスモドゥスをいぢくる
フリッツと出会う。

フリッツ「あ、惣太」
惣太  「………このバイクは?」
フリッツ「俺がふんだくってきたデスモドゥスさんです」
惣太  「デスモドゥスさん………」

 惣太、多いに心揺れる。

惣太  「さ、触っても大丈夫か?」
フリッツ「おう! デスモドゥスさんはエンジン切ってるから、怒る事はない
     ぜ」
惣太  「でも……… これだともし突っ込まれたら、シャレにならないぞ
    (チタニウム製のバンパークローだし)」
フリッツ「大丈夫だ」

 恐る恐る触る惣太。当然、エンジンは切っているのでおとなしいデスモドゥス。

惣太  「………あ………」
フリッツ「ほら大丈夫」

 そしてデスモドウスを触りまくる惣太。

フリッツ「おい……、そろそろ……(襲撃の準備しねえとまずいんだけどな)」

 触りまくってとりあえず堪能した惣太。

惣太  「これだけ(排気量が)大きいと乗れなさそうだな………」
フリッツ「あ、俺乗れるぜ」

 その言葉に、デスモドゥスにまたがって、一人イノヴェルチを蹴散らすフリ
ッツの姿を想像した惣太。なんかモロはまってるし。

惣太  「うあ………」
フリッツ「そんじゃま試運転の続きでも行きますか」

 そのままデスモドゥスに跨って走り出して行くフリッツ。

惣太  「いいなぁ……… デスモドゥスさんいいなぁ………」

 そしてフリッツ、デスモドゥスのアクセル全開。

フリッツ「きょわぁあああぁぁぁぁ!!」

 あっという間に遠くへとすっ飛ぶデスモドゥスとフリッツ。

惣太  「そりゃー吸血鬼用のだしなー」
 

                       (投稿者:雅ノボルさん)



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